top of page

訪問看護師は1日何件まわる?|ROKUの1日の流れ・訪問件数・働き方

宮本 真一郎
10月4日
読了時間: 10分


訪問看1への転職を考えている看護師さんから、よく聞かれることがあります。


「訪問看護って、1日何件くらい回るんですか?」


訪問看護を経験したことがない方なら、気になるところだと思います。

朝からずっと自転車で走り回るのか。昼休憩は取れるのか。記録が終わらず、結局毎日残業になるのか。


実は事業所によって働き方はかなり違います。

今回は、求人票だけではなかなか見えないROKU訪問看護ステーションの実際の1日について書いてみます。


先にお伝えすると、ROKUでは1日6~7件程度の訪問をひとつの目安にしています。

ただ、私たちは「何件回ったか」だけで看護師を評価するつもりはありません。

むしろ大切にしているのは、その一件で何を見て、何を考え、どう関わったかです。


ROKUの朝は8時30分の朝礼から始まります


勤務時間は8時30分から17時30分です。

8時30分から全体で朝礼を行います。


ここでは主に私から、

  • 前日のオンコールで何があったか

  • 状態に注意が必要な利用者さん

  • がん末期など重症度の高い方の状況

  • 新規利用者さんについて

  • その日にチームで共有しておきたいこと

などを伝えます。


ただ予定表を確認して終わり、という朝礼ではありません。

訪問看護は、一人で利用者さんの家に入る仕事です。

だからこそ、出発する前に「今、この利用者さんに何が起きているのか」をチーム全体である程度共有しておくことが大切だと思っています。


全体朝礼が終わると、

看護師Aチーム、看護師Bチーム、リハビリチーム

の3つに分かれて、訪問前のカンファレンスを行います。

そこから、それぞれ訪問へ出発します。


9時から最初の訪問へ


例えばある日の午前中なら、

9:00~1件目 10:00~2件目 10:45~3件目

というような流れです。


もちろん毎日この通りではありません。

利用者さんの状態やケア内容によって、訪問時間は変わります。

ROKUでは30分~45分程度の訪問が一番多いです。


ただし、入浴介助や全身清拭があれば60分程度。

点滴など時間のかかる処置があれば、1時間から2時間ほど滞在することもあります。


「訪問1件」と言っても、その中身は同じではありません。

血圧を測って、薬を確認して終わる方もいれば、全身状態を細かく確認しながら医療処置を行う方もいます。

ご本人やご家族から話を聞く時間が必要な日もあります。


だからROKUでは、件数だけを見て「今日は何件回ったから頑張った」とは考えていません。


一日でたくさんの件数を訪問することを、ROKUでは目標にしていません


面接をしていると、ときどき、

「前の訪問看護では1日12件回っていました!御社でもそれくらいは訪問できます」

と話される方がいます。


もちろん、事業所によって訪問時間やサービス内容は違うので、12件という数字だけで良い悪いを判断することはできません。


ただ、ROKUが採用で見ているのは、訪問件数を多く回ってもらえるかではありません。

私が知りたいのは、

「その12件で、何を見ていましたか?」

ということです。


利用者さんの表情はどうだったのか。昨日との違いに気づいたか。その変化をどう考えたのか。必要な報告や相談をどのようにしたのか。

そこまで含めて看護だと思っています。


訪問件数を増やして、歩合でたくさん稼ぐことを一番に考えている方には、ROKUの働き方は合わないと思います。

反対に、

「一人ひとりの利用者さんと、もう少しじっくり関わりたい」

そう思って訪問看護を選ぶ方には、来てもらいたい。

そこは採用でも大切にしています。


移動は基本的に自転車。車での訪問はありません


ROKU訪問看護ステーションは、大阪市浪速区・大国町を拠点に訪問しています。

移動は基本的に自転車で、バイクや車での訪問はありません。


事務所から徒歩圏内の利用者さんもいますし、自転車でも5分から10分程度の移動がほとんどです。

浪速区の地域密着の事業所なので

「1件訪問して、30分車を運転して、また次へ」という働き方ではありません。


よく聞かれる質問で雨の日はどうするのか?

これは普通にカッパに長靴です。

訪問看護なので、雨でも訪問は普段通りあります。

ここだけは気合でがんばるしかありません(笑)。


昼休憩は、60分


訪問看護の求人を見ていると、

「休憩60分」

と書いてあっても、


「本当に取れるんかな?」

「前の訪問看護ではほとんどとれなかったけど・・・」

と思う人もいると思います。


ROKUでは、昼休憩はほぼ100%、1時間取れています。

昼寝をしたり、事務所のスポーツジム走ったり筋トしたりと運動するスタッフもいるくらいです(笑)。


訪問の状況によって時間が前後することはありますが、休憩を削って件数を詰め込むことは基本的にしていません。


良い看護を続けるには、働く側に余裕が必要です。

スタッフが疲れ切った状態で利用者さんの家に入り続けて、良い看護をしろという方が無理があります。

ROKUでは、利用者さんへの看護と同じくらい、働く環境を整えることも大切だと考えています。


勤務条件や休日、福利厚生については、ROKUの採用情報・Q&Aにまとめています。



記録は訪問先か、事務所に戻ってから


記録は、訪問先で入力する場合もあれば、事務所に戻ってから行う場合もあります。

毎日17時30分を過ぎても記録が山ほど残っている、という働き方にはなっていません。

現状、残業になることはほとんどありません。


これも、訪問件数を必要以上に詰め込んでいないことと関係しています。

訪問数を増やせば売上は上がります。

でも、その結果、

記録が雑になる。報告が後回しになる。次の利用者さんのことを考える時間がなくなる。

それでは意味がないと思っています。


ROKUが考える「プロとして訪問する」ということ


「利用者さんに優しくできる人なら訪問看護に向いている」

それだけではありません。


ROKUでは、看護師としてプロフェッショナルに関わることも大切にしています。

利用者さんの状態にいつもと違うことがあれば、

「なんとなく変だった」

で終わらせない。


なぜそうなっているのかを考える。

自分なりにアセスメントする。

そして必要であれば、すぐに管理者や主任へ報告・相談する。

当たり前のようですが、これを大切にしています。


訪問は一人です。

ただ、一人で判断して、一人で抱え込む必要はありません。


ROKUでは、管理者や主任が医師、ケアマネジャー、病院など関係機関への報告・調整を担っています。


訪問する看護師に、

「訪問もして、医師にも電話して、ケアマネにも電話して、全部自分で調整してください」

と丸投げするわけではありません。


バックオフィスが動く。管理者や主任が動く。


だから訪問スタッフは、目の前の利用者さんの看護に集中できる。

そこはROKUの強みだと思っています。


ROKUがなぜ報告・連絡・相談を大切にしているのかについては、別の記事でも詳しく書いています。


訪問看護は「病院の看護を家でする仕事」ではありません


訪問看護に来たばかりの頃、難しいと感じる部分の一つがここだと思います。

病院では、

「この治療が必要だから行う」

という場面が多くあります。

でも、在宅は違います。


訪問看護師が入っていく場所は、治療の場である前に、その人の生活の場です。


医療者から見れば点滴が必要だと思う。

この処置をした方がいいと思う。

それでも、ご本人から

「今日はしたくない」

「もう点滴はいらない」

と言われることがあります。


当然ですが、本人の意思を無視して行うことはできません。


そこで、なぜ嫌なのか。

何を大切にしているのか。

治療を受けないことで何が起こる可能性があるのか。

それをどう説明するか。

本人、家族の希望と医療との間で、ご自宅で生活していくためにバランスをどうとるのか。

主治医や家族、多職種とどう相談するのか。


病院以上に、いろいろな角度から考える必要があります。


「病院ではこうだったから」だけでは決めれません


病院で培った経験は、訪問看護でも大きな武器になります。

私自身も病院で長く働いてきました。

ただ、その経験をそのまま在宅に当てはめればいいわけではありません。


「病院ではこうだったらこうする」

という、一看護師の経験だけで、利用者さんの生活を決めてしまうことはしたくありません。


ROKUがVALUEの一つとして掲げているのが、

「本人の想いを中心にする」

ということです。


医療者や支援者の都合だけで決めるのではなく、

「この人はどうしたいのか」

から考える。

これは、訪問看護では特に大事だと思っています。


ROKUのMISSION・VISION・VALUEについては、こちらにまとめています。


病院看護と訪問看護の違いについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。


「自分の家族も看たいと思える看護」をするために


ROKUのMISSIONは、

「自分の家族も看たいと思える看護を、地域に届ける。」です。


これは、立派な言葉をホームページに載せるために作ったものではありません。


自分の親だったら。

自分の妻や夫だったら。

自分の子供だったら。

自分の大切な人だったら。


5分だけ家に入って、血圧を測って、すぐ次へ行く看護をしてほしいのか。

何か変化があるのに、「まあ大丈夫でしょう」とそのまま帰ってほしいのか。

必要なことを誰にも相談、報告せず、次の訪問へ行ってほしいのか。


私はそうは思いません。

だから、

件数をこなすことより、必要な看護をきちんとする。

気になることがあれば考える。

分からなければ相談する。

必要な人へつなぐ。


当たり前のことかもしれません。

でも、その当たり前を毎日の訪問で、

みんなで継続することは難しい。

だから大切にしています。


訪問看護は一人で訪問する。でも、一人で看護する仕事ではない


初めて訪問看護に来る方が不安に感じるのは、

「一人で判断できるかな」

という部分だと思います。


そこは最初から完璧である必要はありません。

むしろ分からないことを放置しない、相談できることの方が大切です。


ROKUでは同行訪問をしながら、利用者さんの状態や生活背景、ケア内容を少しずつ理解してもらいます。


オンコールについても、入職してすぐに持ってもらうことはありません。

まず利用者さんを知る。

スタッフを知る。

相談できる関係をつくる。

その上で進めていきます。


オンコールの実際についてはこちらで詳しく紹介しています。


こんな看護師さんと一緒に働きたい


ROKUが求めているのは、

「とにかく訪問件数を増やせる看護師」ではありません。


利用者さんとじっくり関わりたい。

病気だけではなく、その人の生活を見たい。

小さな変化に気づいたら、きちんと考えたい。

分からないことは相談できる。

自分と違う考え方も一度聞いてみる。


そして、

「自分の家族だったら私はどうするだろう」

と考えられる。


そんな人と一緒に働きたいと思っています。

訪問看護の経験があるかどうかは、それほど大きな問題ではありません。

病院でしか働いたことがなくても大丈夫です。


ただ、病院で身につけたものを大切にしながらも、

「在宅には在宅の看護がある」

と柔軟に考えられること。

そこは大切にしています。


まずはROKUの訪問を見に来てください


文章だけでは、職場の雰囲気まではなかなか分からないと思います。


朝礼がどんな感じなのか。

スタッフ同士がどう相談しているのか。

本当に昼休憩を取れているのか。

どんな利用者さんを訪問しているのか。

どんな看護をしているのか。


気になる方は、まず見学に来てもらえればと思います。

すぐに応募を決める必要はありません。


実際に見てもらって、

「ここなら自分のやりたい訪問看護ができそう」

と思ってもらえたら、その時に一緒に働くことを考えてください。


ROKU訪問看護ステーションは、大阪市浪速区・大国町を中心に訪問しています。

自分の家族も看たいと思える看護を、地域に届ける。

その看護を、一緒につくってくれる方をお待ちしています。



執筆者


宮本 真一郎ROKU訪問看護ステーション看護師/株式会社UGATSU 代表取締役

救急・急性期医療、手術室、離島医療などを経験後、訪問看護に従事。

がん末期・終末期、医療依存度の高い方、退院直後の方などの在宅療養支援に携わっています。


  • X
  • Instagram
  • TikTok

ROKU

訪問看護ステーション

大阪府大阪市浪速区大国2丁目1-22

​ニューステップ2階

TEL 06‐6643-9926​

​FAX 06‐6643-9927

​事業所番号 2764390403

浪速区の訪問看護

​ご相談はお気軽に。

bottom of page