訪問看護のオンコールって大変?|ROKUが大切にする「一人で抱え込まない」オンコール体制

訪問看護への転職を考える中で、「オンコールって大変そう」「夜間に一人で判断するのが不安」「入職したら、すぐにオンコールを持つの?」と感じる看護師さんは少なくありません。
病院から初めて訪問看護へ転職する方にとって、オンコールは仕事内容がイメージしにくく、不安を感じやすい部分だと思います。
ROKU訪問看護ステーションでは、入職したばかりのスタッフに、いきなりオンコールをお願いすることはありません。
なぜなら、私たちが大切にしているのは、単に「オンコールを回すこと」ではないからです。
今回は、ROKU訪問看護ステーションのオンコール体制や実際の出動回数、サポート体制についてご紹介します。
ROKUが大切にしているのは、
「自宅で過ごしたい想いを、あきらめない」
ということ。
そして、
「自分の家族もROKUでみたいと思える看護をする」
ということです。
利用者さんやご家族が、夜間や休日も安心して自宅で生活できること。
同時に、その生活を支える看護師自身も、安心して判断し、安心して働けること。
その両方があってこそ、質の高い訪問看護を続けられると私たちは考えています。
入職してすぐにオンコールを持つことはありません
ROKUでは、入職してすぐにオンコールを担当することはありません。
まずは先輩看護師との同行訪問からスタートし、一人で利用者さんを訪問できること。
さらに、概ねすべての利用者さんを訪問し、それぞれの病状や生活背景、ご家族との関係性などを理解できるようになってから、本人と相談のうえでオンコールをスタートします。
「入職して○か月経ったからオンコール開始」
というように、期間だけで一律に決めているわけではありません。
訪問看護の経験、これまでの看護経験、その人自身の習熟度や不安の程度も違います。
だからこそ、
「この人ならもう一人で対応できる」「本人もやってみようと思えている」
その状態になってから始めることを大切にしています。
また、オンコールを持つこと自体も、スタッフ全員に一律でお願いしているわけではありません。
生活環境や住んでいる場所、家庭の事情、本人の希望なども相談しながら決めています。
夜間に緊急訪問が必要になった場合に対応できるよう、基本的には出動可能な距離に住んでいるスタッフが担当しています。
オンコールのために無理をして働くのではなく、それぞれの生活と仕事を両立できることも大切にしています。
一人で判断させない。「オンコール①・②」の二重体制
初めてオンコールを持つとき、多くの看護師が不安に感じるのが、
「夜中に電話がかかってきたら、自分一人で判断しないといけないのでは?」
ということです。
ROKUでは、そのような状況をできるだけ作らないために、オンコールを①・②の二重体制にしています。
オンコール①の担当者が利用者さんやご家族からの電話を受け、
「これは訪問した方がいいのかな?」「先生に連絡するべき?」「朝まで様子を見ても大丈夫?」
と判断に迷った場合は、オンコール②へ相談することができます。
②は管理者が担当しています。
つまり、
夜間でも「困ったら相談できる人がいる」状態です。
訪問看護では、看護師自身が考え、判断する力はとても重要です。
しかし、
「自分で判断できる看護師になること」と「全部一人で抱えること」は違う
とROKUでは考えています。
分からないときに相談できる。
判断に迷ったときに、もう一人の看護師の意見を聞ける。
その安心感があるからこそ、少しずつ自分で判断できる範囲も広がっていきます。
オンコールは、電話が鳴ってから始まるわけではありません
ROKUでは、一日の業務が終わる前の情報共有も大切にしています。
状態に注意が必要な利用者さんや、
・発熱している方・呼吸状態が不安定な方・疼痛コントロール中の方・看取りが近い方・夜間にご家族から連絡が入る可能性がある方
などについて、オンコール担当者と管理者で情報を共有してから帰宅します。
「今日この方はこういう状態だった」「もし熱が上がったら、このように対応しよう」「ご家族にはここまで説明している」
こうした情報を事前に共有しているだけでも、夜間の判断は大きく変わります。
電話が鳴って初めて利用者さんの状況を知るのと、ある程度の状態を把握したうえで電話を受けるのとでは、心理的な負担も違います。
オンコールを担当するスタッフだけに責任を渡して終わりではなく、チームで夜間を支えることを大切にしています。
「実際、月に何回くらい出動するんですか?」
求職者の方から、よく聞かれる質問です。
正直にいうと、これは月によってかなり違います。
全く出動しない月もあれば、数回出動する月もあります。
電話相談だけで終了することも少なくありません。
ROKUでは、がん末期・終末期の方、難病の方、医療依存度の高い方なども積極的に受け入れています。
そのため、利用者さんの病状によっては夜間の相談や緊急訪問が必要になることがあります。
ちなみに私自身は、先月は4回出動しましたが、その前の月は0回でした。
「毎晩のように呼ばれる」というわけではありません。
ただし、在宅療養を24時間支えている以上、必要なときには出動する。
それがROKUのオンコールです。
実際にオンコールを持ってみて
私自身、以前は病院で夜勤をしていました。
夜勤では、長時間病院に拘束されるため、体力的にしんどいと感じることもありました。
オンコールの場合、連絡がなければ自宅で普段通り過ごし、そのまま休むことができます。
もちろん電話が鳴る可能性があるので、完全に何も気にせず過ごせるわけではありません。
それでも私の場合は、夜勤とはまた違った働きやすさを感じています。
深夜や早朝に緊急訪問があった場合には、翌日の午前中の訪問を調整してもらうこともあります。
夜中に出動したあと、そのまま翌朝から通常通り何件も訪問することが当たり前になってしまえば、スタッフも疲弊します。
疲れた状態で訪問を続ければ、看護の質にも影響します。
だからこそ、その時々の状況に合わせて訪問スケジュールを調整し、できるだけ負担が大きくならないようにしています。
私も最初は、オンコールの日になると、
「今日は電話が鳴るかな……」
と少し緊張していました。
でも経験を重ねるうちに少しずつ慣れ、今ではオンコールの日でもぐっすり眠れるようになりました。
オンコールを「我慢して持つもの」にはしたくない
もちろん、人によってオンコールの感じ方は違います。
ほとんど負担に感じない人もいれば、電話が鳴るかもしれないと思うだけで眠れなくなってしまう人もいます。
だからROKUでは、
「みんなやっているから」「看護師なんだから」
という理由だけで無理に続けることが良いとは考えていません。
オンコールを担当しているスタッフが、
「最近ちょっとしんどい」「判断に自信がない」「家庭との両立が難しくなってきた」
と感じていないか。
日頃のコミュニケーションや面談などを通して確認しています。
良い看護を提供し続けるためには、看護師自身が心身ともに余裕を持って働けることも重要です。
スタッフが安心して長く働ける環境をつくることも、利用者さんへの看護につながっていると考えています。
オンコールは、看護師として大きく成長できる経験でもあります
オンコールには不安もあります。
ですが、実際に経験してみると、看護師として得られるものも非常に大きいと感じています。
特に身につくのが、
観察力、判断力、思考力です。
病院では、近くに医師や先輩看護師がいて、何かあればすぐ相談できます。
訪問看護では、利用者さんの自宅に看護師一人で訪問します。
そこで、
「今、この方に何が起きているのか」
「緊急性はあるのか」
「自宅で経過を見ることができるのか」
「医師へ連絡するべきなのか」
「救急搬送が必要なのか」
を考えます。
さらにオンコールでは、電話から得られる限られた情報だけで、まず状況を整理しなければならないこともあります。
呼吸状態はどうか。
意識状態はどうか。
いつから変化したのか。
何が普段と違うのか。
訪問した方がよいのか。
電話だけで対応できるのか。
一つひとつ情報を集めて考えていきます。
こうした経験を重ねることで、病院勤務とはまた違った看護師としての力が身についていきます。
「自分で考える力」と「人に頼る力」の両方を身につけてほしい
ROKUが目指しているのは、
何でも一人で判断できる看護師をつくることではありません。
自分で考える。
自分でアセスメントする。
自分なりの答えを持つ。
そのうえで、
「ここは相談した方がいい」
と判断できることも、非常に大切な能力です。
訪問看護は一人で利用者さんのご自宅へ向かう仕事ですが、決して一人で行う看護ではありません。
困ったときには相談する。
分からないことは聞く。
難しいケースはみんなで考える。
ROKUでは、そんなチームでありたいと思っています。
オンコールの先にあるのは「夜でも安心して自宅で過ごせる生活」
夜中に利用者さんやご家族から電話をいただくことがあります。
対応が終わったあと、
「夜でも相談できて安心しました」
「来てもらえて本当に助かりました」
と言っていただくことがあります。
この言葉を聞くたびに、オンコールの意味を改めて感じます。
病院であれば、何かあればナースコールを押せます。
しかし、自宅にはナースステーションはありません。
特に病気が進行している方や、医療処置が必要な方を自宅で介護しているご家族にとって、
「夜中に何か起きたらどうしよう」
という不安はとても大きいものです。
そんなとき、
「何かあればROKUに電話できる」
と思ってもらえる。
その安心感があるからこそ、病気があっても自宅で過ごすという選択肢を持つことができます。
それは、ROKUが大切にしている
「自宅で過ごしたい想いを、あきらめない」
という考えそのものだと思っています。
自分の家族にも受けてほしいと思える看護を
ROKUには、もう一つ大切にしている考えがあります。
「自分の家族もROKUでみたいと思える看護を」
ということです。
もし自分の両親や大切な人が自宅療養をすることになったら。
夜中に状態が変わったとき、電話をしても誰にも相談できない訪問看護では不安だと思います。
反対に、
「何かあれば電話してください」
「夜でも必要なら行きます」
と言ってくれる看護師がいるだけで、大きな安心につながります。
だからROKUは、24時間365日の対応を大切にしています。
ただし、それをスタッフの自己犠牲によって成り立たせたいとは思っていません。
利用者さんを守ること。
スタッフを守ること。
どちらか一方ではなく、両方を大切にする仕組みをつくること。
それが、ROKUの考える訪問看護です。
訪問看護に興味はある。でもオンコールが不安な方へ
「訪問看護には興味があるけれど、オンコールが怖い」
そう思っている方にこそ、ROKUを知ってもらえたらと思っています。
最初から完璧にできる人はいません。
私たちも、最初から何でも判断できたわけではありません。
利用者さんと関わり、先輩に相談し、失敗しそうになったことも振り返りながら、少しずつできることを増やしてきました。
ROKUでは、
入職したその日から完成された訪問看護師であることを求めていません。
まずは一人で訪問できるようになる。
次に、いろいろな利用者さんを担当できるようになる。
そして、少しずつ判断できることを増やしていく。
その先にオンコールがあります。
新人スタッフが安心して成長できること。
スタッフが無理なく長く働けること。
そして、利用者さんやご家族が安心して自宅で生活できること。
そのすべてを大切にしながら、ROKUはこれからも地域の在宅生活を支えていきます。
訪問看護に興味はあるけれど、
「自分にできるかな」
と迷っている方も、ぜひ一度ROKUの雰囲気を見に来てください。
仕事内容だけではなく、オンコールのこと、訪問件数のこと、教育体制のこと、働き方のこと。
気になることは、実際に働いているスタッフに何でも聞いてもらえたらと思います。
「ここなら訪問看護をやってみたい」
そう思ってもらえる職場でありたいと、私たちは考えています。






